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不妊には心理的問題もあった!女性のストレスを癒す方法について

精神保健福祉士・社会福祉士/コラムニストの久木田みすづです。


2017年の厚生労働省の調査によると、子どもが欲しいと願う夫婦の5.5組に1組は、不妊治療を受けているというデータが示されています。そのため、不妊はとても身近な問題であり、この原因には、様々な要因が関係していると言われています。その中でも忘れられがちなのは、不妊には女性の心理的な問題が影響している場合があるということです。


今回は、女性がストレスとうまく向き合い、妊娠しやすい身体作りをしていくための方法について、お伝えします。




不妊の心理的問題とは


「子どもが欲しい」という想いを持ちながら妊活を始めた時には、ワクワクしていた方もいたことでしょう。しかし、いくら妊活をしても子どもに恵まれないと、生理が来るたびに「今月もダメだった」と、まるで「不合格」とでも言われたような気分になってしまうことと思います。


さらに、パートナーの親や親戚などに「子どもはまだ?」などと聞かれることで、緊張を感じ、「早くしなきゃ」と焦ってしまうことも少なくありません。


実は、このように大きな心理的ストレスを感じると、排卵を起こすためのホルモンを作る機能が乱されてしまう可能性があります。つまり、焦ったり、不安に思ったりすればするほど、排卵が促されず、子宮に受精卵が運ばれずに、結果的に不妊につながってしまうのです。




女性のストレスを癒す方法って?


では、このようなストレスはどうやって癒していけばいいのでしょうか?


大切なことは、日頃から、自分のことを大切に扱い、楽しいと思えることを毎日行うことです。例えば、適度な運動やヨガなどを生活に取り入れることも、自律神経を整えるためには重要です。また、早寝早起きを心がけ、1日に5分でもいいので、何も考えずにのんびりとして、心を休める習慣を作りましょう。


さらに、子どもや妊娠のことだけを考えてしまい、思考がマイナスになることを避けるため、映画を見たり、読書をするなど、没頭できる趣味に打ち込むこともおすすめです。




不妊の心理的問題の緩和のためにできること


不妊に関するストレスを長期間抱えていると、抑うつ状態になってしまうこともあります。そのため、できる限り早めに、自分の心の状態に気づくことが大切です。理想的なのは、パートナーに悩みを理解してもらうことですが、それが難しい場合は、家族や同じく妊活中の友人に相談してみましょう。


また、婦人科によっては、不妊症の専門知識を有する看護師が在籍しているところもあります。ホルモンバランスの乱れからくる不安感情との付き合い方のアドバイスや、漢方の処方をしてもらうことも可能です。


自分に合った助言がもらえるような場所を選択し、まずは抱えている悩みを吐き出す機会を作りましょう。



過剰な期待や不安などのストレスが不妊に関係していることは、多くあります。

「妊娠できないのは自分のせいだ」と責めたり、「もうこのまま、子どもができないかもしれない」と絶望を感じた時には、早めに信頼できる相手に、話を聞いてもらいましょう。一人じゃないと思えるだけでも、心が軽くなるはずです。


LIB Laboratoryでは、東尾理子さんが主宰するオンラインサロン『妊活研究会』にて、代表の今井さいこが妊活中のメンタルヘルスと睡眠についての講座を4週間に1度担当しています。今井以外にも、さまざまな専門家が専門家(不妊症認定看護師、培養士、助産師、薬剤師、鍼灸師、漢方医、栄養カウンセラー等)による講座やお話会(オンライン)などを毎日発信されています。


1人でお悩み中の妊活WOMAN®にはお勧めのコミュニティです。気になる方は、チェックしてみてくださいね。


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久木田 みすづ Misuzu Kukita


カウンセリングセンターや精神科病院に勤務。うつ病などの患者さんや、その家族に対するカウンセリング・相談や支援を経験。以前より好きだった「文章で表現すること」を活かし、現在はメンタルヘルス系の記事を執筆するライターとして、多くの人に心と体をケアする大切さについて積極的に伝えている。

<保持資格>日本心理学会認定心理士、精神保健福祉士(国家資格)、社会福祉士(国家資格)

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