こんにちは、コラムニストの谷ましゅです。
お読みいただきありがとうございます。
今日は「マインドフルネス」についての解説をしたいと思います。
この言葉、一度は聞かれたことがあるのではないかと思いますが、いかがでしょう?
「言葉は知っているけど、つまりは瞑想のことでしょ?」と思ってらっしゃる方もいるかも知れませんね。
「マインドフルネス=瞑想」ではありません。コラムにて解説していきますので最後までお読みいただけましたら嬉しく思います。
マインドフルネスについては本コラムを合わせて3部構成でお伝えいたします。
他にも「マインドフルネス瞑想」「ストレッチとマインドフルネス」についてのコラムがありますので、合わせてお読みいただけると、もっと深くマインドフルネスを理解し、日常を豊かにしていただけると思いますので、ぜひ楽しんでご覧ください!
目次
マインドフルネスとは?用語を理解しよう
ストレスをコントロールする
呼吸の力
意識は自分を見失うきっかけになる
1.マインドフルネスとは?まずは用語を理解しよう
マインドフルネスと聞くとどのようなことを思い浮かべますか?
これまで聞いてきた意見では、お坊さんが座禅を組んでいる絵を思い浮かべる方が多いように思います。
まずはマインドフルネスの基礎知識をしっかり理解しましょう。
マインドフルネスとは2つのことを意味しています。1つは心の状態、もう1つはその心の状態を作り出すための技法です。
マインドフルネスというと一般的にはマインドフルな心の状態を示す、と理解してください。定義としては、「注意深く気づき 心穏やかに 集中している状態(今ここに気持ちがあること)」となります。
また心をマインドフルな状態にする技法として、「マインドフルネス瞑想」があります。マインドフルネスは瞑想を通じて育まれるので、マインドフルネスと聴いて瞑想を思い浮かべる方が多いというわけなのです。
マインドフルネス瞑想についてはまた次のコラムでお話しますね。
2.ストレスをコントロールする
日々の生活の中でストレスを感じている人は本当に多いと思います。
生きているとやっかいなことも多いですよね。病気やけが、失恋や仕事の失敗などなど…やっかいなことを挙げるとキリがありません。
世の中には自分でコントロールできないことがたくさんあります。
が、コントロールできないと思っていることの中に、自分自身でコントロールできることがあるのです。
「これは不可抗力だ」と絶望していても、自分でどうにかできる問題もあるということを知っておいてください。
不安や孤独、体の痛みや疲れなど、以前はコントロールできなかった苦痛がコントロールできるようになると、それが自信になります。
マインドフルネスを実感できるようになると、自分で自分をコントロールする感覚を身に付けることができるのです。
3.心の動きを観察しよう
ここで一つエクササイズをご紹介したいと思います。
今の自分に注意を集中するためのエクササイズです。
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まず背筋をまっすぐにして座ります。
そして、呼吸に集中します。
吸って吐いてを繰り返している自分の呼吸に注意を向けるのです。
これを3分間おこなってください。
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いかがでしたか?3分間ずっと呼吸に意識を向けることができましたか?
初めて取り組まれたほとんどの方が難しいと感じたことと思います。
呼吸に意識を向けているうちに無意識に「今日晩御飯なににしよう?」とか「昨日みたテレビで…」とか、頭の中に色々なことが浮かんできませんでしたか?
こんな風に、私たちは意外と「今、この瞬間を生きていない」のです。
過去とか未来とかに囚われて、振り回されているのです。
特にネガティブな出来事が起こった時には、出来事は終わっているのにそのことが頭をぐるぐる駆け巡って、何度も腹が立ったりもやもやがなくならなかったりします。
「自分は過去や未来に囚われていたんだ」
これに気が付けたあなたは、これから肩の力が抜けた生活を送るためのステップを一つクリアできたと思ってください。
4.無意識は自分を見失うきっかけになる
ここまで読んでみていかがでしたか?
「今、この瞬間を感じる」ことは慣れていなければとても難しく感じます。
しかし、これは自転車に乗るのと同じようなもので、練習すればできるようになります。
自分の心を無意識に動かしてしまっては、思いがけずに自分の足を引っ張ることになってしまいます。車の運転中に無意識に違うことを考えてしまうと事故の原因になりかねませんよね。
マインドフルネスを体験し、自分をコントロールする感覚を身に付けることによって、ストレスを軽くしたり、心地よく生活が送れるようになりますよ。次のコラムで実際にマインドフルネス瞑想の方法をご紹介していきますね。
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参考文献
ジョン・カバットジン(2007)マインドフルネスストレス低減法.春木 豊訳.北大路書房
杉浦義典(2008)マインドフルネスにみる情動制御と心理的治療の研究の新しい方向性. 感情心理学研究, 16(2), 167-177.
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谷 ましゅ Mashu Tani
大学卒業後、メガバンクにて個人向け金融商品の営業として働く。 銀行員を続けながら大学院受験の勉強を行い、難関国立大学に合格。結婚退職後、大学院に入学。 現在臨床心理学を専攻しており、認知行動療法、メンタルヘルス、発達障害などを専門に勉強中。また、研究活動を行っており、セルフコンパッションをテーマに研究中。
<保持資格>FP2級
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