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ワンオペ育児・密室育児|赤ちゃんとの生活ストレスをやり過ごす

こんにちは、看護師・保健師/コラムニストの竹内英子です。

今回のコラムでは、前回に引き続き「ワンオペ育児・密室育児」について取り上げています。


1人目の子育ては「初めて」の連続ですよね。おむつを替えたりミルクを飲ませたりといった毎日の生活も、はじめのうちは一つひとつの動作に緊張してしまうもの。これは、赤ちゃんを大事に思っているからこそ起きることです。

赤ちゃんとの生活のストレスと、この時期の乗り切り方をご紹介します。




赤ちゃんとの生活でのストレスになることは?


赤ちゃんとの生活で親がストレスを感じるときとはどのような場面でしょうか。人によってもストレスの大小、シチュエーションなど違うと思いますが、今回は一般的なものをいくつか挙げてみます。


・ひとりで決めて、ひとりでやらなければならない

赤ちゃんと2人きりで過ごしていると、たくさんの小さな判断をしなければなりません


「おむつを替えるか替えないか」

「授乳中に寝たら起こすかそのまま寝かせるか」

「服を何枚重ねるのか」など


赤ちゃんのお世話では毎日、数十もの判断をしています。この膨大な判断をひとりでするだけでなく、決めたこともひとりでやらなければならないのが「ワンオペ育児」と呼ばれるものです。1人でやることの辛さはもちろん、自分の判断が正しかったのかどうかのフィードバックがないことも子育てのストレスのひとつです。


・誰とも話さず1日が終わる

日中のほとんどの時間を赤ちゃんと2人きりで過ごす「密室育児」では、「気が付いたら1日中大人と話さなかった」ということが少なくありません。パートナーの帰宅が遅かったり、帰宅後もゲームやネットに夢中になってしまっていたりすると、何日もまともな会話をしていないということもあるかもしれません。

誰とも話さない状況では、負の感情が堂々巡りしてしまうためストレスが大きくなります。


・自分の時間がない、ペースを乱される

「何か食べようとすると赤ちゃんがぐずる」と感じることはありませんか。赤ちゃんがいる生活では、自分の時間を作ることが難しいものです。就業時間が決まっている仕事のようにON-OFFを切り替ることができないことは、周りが思っている以上にストレスなものです。


・仕事や家事が前のようにできない

家事やお仕事であれば、ToDoリストを作って集中してひとつずつ片づけていけば「終わった!」という達成感を持つことができます。しかし、赤ちゃんは家事やお仕事が終わるのをも待ってはくれません。気が付いたら、あっちもこっちも中途半端なんていうことは日常茶飯事です。達成感が持ちにくいこともストレスを感じる原因になります。




赤ちゃんとの生活でのストレスコントロール


ストレスとなる要因が多い赤ちゃんとの生活の中で、どのようにしてストレスコントロールをしたら良いでしょうか。ここでは、お勧めのストレスコントロール法を3つご紹介いたします。


・パターンを決めておき100%をめざさない

育児情報誌やSNSなどには子育てに関するさまざまな情報があります。祖父母世代からもいろいろな助言があるかもしれませんね。

でも、育児の方法は時代とともに変わっていくもの。選ぶ基準に「楽な方法」も加えて、「背中に指を入れてみて汗をかいていたら1枚脱がす」「半分以上飲み終えていれば無理しない」などのマイルールを決めておくと気持ちが楽になるかもしれません


・相談相手を複数持つ

パートナーは一番の相談相手ですが、他にも相談する場所があるとストレス緩和だけでなく、問題を解決する際にも役立ちます。姉妹や先輩ママなどの中で話していて辛くならない相手を選ぶとよいでしょう。

さらに、「行き詰ったな」と感じたらプロに相談に乗ってもらえる、自治体の子育て支援センターやオンラインカウンセリングがおすすめです。


・自分で自分をほめる、赤ちゃんにアテレコする

1日中赤ちゃんのお世話をしているだけで100以上のタスクをこなしています。1日1回は「今日もがんばった」と自分をほめることが大切です。赤ちゃんのご機嫌がよいときに「ママありがとう」「大好き」などとアテレコして、ほめてもらったことにするのもいいですね。



赤ちゃん時期の子育ては、ある程度先を見通すことができる種類のストレスです。はじめはドキドキハラハラだった赤ちゃんのお世話も、首が座るころには慣れてきて気持ちが楽になり、お座りするころには体が楽になり、歩くようになると少しだけゆとりが出てきます。


「今だけ」を見ると1日1日が長く、途方もないように感じるかもしれませんが、3ヵ月全く同じ悩みを抱くことはないと言われているのが赤ちゃん時期の悩みでもあります。なので、我慢せず遠慮なく相談して、1日1日を楽しめるようにしていってくださいね!


 

参照:


 

◆心理カウンセリング


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竹内 英子 ​Eiko Takeuchi


自身の子育てや介護の体験と業務上の個別相談対応から、睡眠は、メンタルヘルスだけでなく身体の健康や日々のパフォーマンスに密接に関連していることを実感し、リラックス法や呼吸法などを取り入れた睡眠指導を行っている。

<保持資格>看護師、保健師

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