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妊娠って何歳までできるの?妊娠と年齢の関係

私たちの寿命は長くなっています。 世界の中でも日本は長寿大国として知られていて、特に女性の長生きについてはニュースなどでもよく取り上げられてるので、目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。


身体の機能は年齢と共に弱っていきますが、心の年齢の老化という話はあまり聞きません。お年寄りになっても恋をしたり、心は形のあるものではありませんから、老化することはない訳です。つまり、いつまでたっても女性としての気持ちは失われず、それと共にいつまでも妊娠できるような気持ちになる方もいるかもしれません。例えば、まだ閉経を迎えていない状態で60歳になったとしたら、子供を望めば科学と医学の力で自身の卵子で子供を産むことが可能なのでしょうか




■高齢出産ブーム!?


ここ数年、世界のメディアではセレブの高齢妊娠、高齢出産がよく話題になります。例えば、ジャネットジャクソンは49歳で不妊治療に成功し、第一子を出産したことは記憶に新しいでしょう。日本でも40歳を過ぎて第一子を出産する人は増えてきています。プロレスラーでタレントのジャガー横田さんの45歳での出産も話題になりましたし、最近では女優の加藤貴子さんが44歳と46歳で出産をし、マスコミなどでご自身の体験を語るなど注目を浴びています。 NHKが行ったアンケートでは40歳以上の妊娠が可能であると回答した人は72%にのぼるほどでした。アンケートの通り、40歳での妊娠の可能性はどのぐらいあるのでしょうか?



■年代別の不妊率


公益社団法人日本産婦人科医会発表のデータによると、不妊率は20歳代前半までは5%以下、20歳代後半からは9%前後の不妊率になり、30歳代前半で15%、30歳代後半で30%、40歳以降では約64%。年齢が上がるとともに自然妊娠が難しくなるのです。

これは男性にも言えることで、加齢によって精子を作り出す機能は衰え、また精子の生命力も弱くなっていきます。また、最近の研究機関の報告で欧米男性の精子の濃度が40年で半減したという事実もわかり、さらに精子の奇形化も不妊の原因として研究されています。




■自分の決断を褒め称える


このように科学的データを見ていくと、出産は一般的に言われるように20代から30代前半が適齢期ではあります。しかしながら、40代、50代になって子供を欲しいと思う気持ちが芽生え、妊活するカップル、または独身女性は増えています。これは、昔のように人生が50年で終わらないからです。長い人生の中で、子供を育ててみたいと思う気持ちや、すでに子供がいてももう一人欲しいと思う気持ちが起きても不思議ではないのです。

大切なことは、高齢での出産には母体や胎児への生命的なリスクがあることを知り、しっかり担当医や家族と話し合って、子供が成人するまで経済的にも体力的にも耐えられる許容量があることを見極めることです。

もし、考え抜いた上に子どもを諦めたとしても、子供を育てたいと思ったその優しい気持ちを大切にしてくださいね


子どもを産む/産まない、育てる/育てない、などの選択に迷ったら、自分と向き合う時間を作ってみてくださいね。LIB Laboratoryのカウンセリングではそのお手伝いをいたします。


◆心理カウンセリング

 

安藤 麻矢 Maya Ando


ライター歴20年。専門分野は社会科学。趣味は動物の短編を書いたりイラストを描いたりすること。同情よりも共感が少なくなっている世の中、小さな手助けが人の心を救えることを信条としている。米国大学にて心理学学位取得、香港の大学にて健康行動学でマスターを取得しており、グローバルな視点と知識をもとにしたコラムを執筆している。LIB Laboratoryでは自身の介護経験を通じて感じることを心理学的な視点を交えてお伝えしている。

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