風邪をひきやすい方の中には「私は体が弱いので・・・」と表現される方がいます。
妊活WOMAN®さんの中には体が弱いからなかなか妊娠できないのか、と悩まれている方もいるのではないでしょうか。
今回は、免疫力と妊娠の関係についてみていきたいと思います。
■免疫力が必要な理由
免疫と妊娠は密接な関係にあります。日常生活で体が疲労しているとき風邪を引きやすくなると感じたことはありませんか。
「電車で隣に座った人が咳をしていたから、私にも風邪が移った。」
「暖房を効かせすぎて、寝汗をかいて風邪をひいた」
など。
でも、これは咳や汗で体が冷えたことが原因で風邪を引いわけではありません。
免疫とは侵入するウィルスなどの外敵から体を守るために活躍します。つまり免疫が低下し体の抵抗力が低くなることによって容易に外敵を体内に受け入れてしまうために、風邪などをひいたり病気になりやすくなったりするのです。そのため、体には免疫力が必要になります。
例えば、ご主人が風邪をひき、高熱で1日家で寝込んでいたとします。妻であるあなたは食事や氷枕などの看病をすると思いますが、その時に免疫力が低いとご主人のウィルスがあなたにも入ってしまい、同じように高熱で寝込むことになる可能性があります。
このように、免疫力は外敵から体を守るために必要な力で、その力を高めることで健康な状態を保てるのです。
■免疫力の敵
では、何が免疫力の敵となるのでしょうか?
それは心身に様々な影響を与えるストレスです。過剰なストレスを心や体が受けることにより、ストレスホルモンの分泌が多くなり、細胞を酸化させてしまいます。そして、体の抵抗力が弱まり体調を崩しやすくなってしまうのです。
妊活をおこなっている女性にとって心と体のバランスはとても大切です。どちらか一方が調子が悪いと、もう一方に影響を及ぼしてしまいます。つまり、心と身体はペアということになります。もし、風邪をひきやすい、体調がすぐれない、などといった自覚症状がある場合には、身体の健康と共に心の声に耳を傾けてください。
妊活には忍耐と体力が必要になります。イライラしやすい、気分が沈む、よく眠れない日が何日も続くなどといったことはありませんか?
まずは、寝る前に暖かい飲み物を飲んで、枕の高さを合わせ、ゆっくり眠ってみてください。質の高い睡眠は身体の免疫力を高めてくれます。
もし、心身の不調が頻繁に感じられるようであれば、一度カウンセリングを受けて心の中を覗いてみてください。普段自分では気づかない、心身へのストレスの原因がわかるかもしれませんよ。
◆心理カウンセリング
安藤 麻矢 Maya Ando
ライター歴20年。専門分野は社会科学。趣味は動物の短編小説を書いたりイラストを描いたりすること。同情よりも共感が少なくなっている世の中、小さな手助けが人の心を救えることを信条としている。米国の大学にて心理学学位取得、香港の大学にて健康行動学でマスターを取得しており、グローバルな視点と知識をもとにしたコラムを執筆している。LIB Laboratoryでは妊活中の心理に加え、自身の介護経験を通じて感じることを心理学的な視点を交えてお伝えしている。
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