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夏の介護、『当り散らし』に要注意! 理由を知って未然に防ぐ

最終更新: 3月2日

気温は30度を超え、温度は人間の平均体温に近いかそれ以上にも上昇する夏。そんな暑さの中での介護は大変です。介護される側も介護する側も普段以上に心身への負担は大きくなります。人は暑いとイライラしがちで誰かに当たったり、行動が粗雑になったりしてしまうことがあります。一体、その原因は何なのでしょうか? 今回は、 暑い季節の介護中に「暑さでイライラが止まらない!」についての理由と対処方法ついてお伝えします。



■『暑さでイライラが止まらない!』暑い夏の介護に要注意は


介護は日々様々な問題に直面し、在宅での介護は特に24時間気を張り詰めなくてはならない場合もあるほど、身体的にも精神的にも非常に負担が大きい仕事です。特に、夏や冬などの平均気温より温度が大幅に変化する季節は、介護される側も介護する側も身体への負担が大きくなります。

日本の夏の温度は30度を超え、埼玉県熊谷市などでは度々40度を超える気温となりニュースになる程、猛暑の夏。人間の平均体温はおよそ36度強とすると体の温度に近い外気温の中での生活は体のみならず、心にも影響を与えます。「暑いとイライラする」、といった言葉はよく耳にします。また、気温が暑いと怒りやすくなる、と感じる人も多いでしょう。

実は、 気温と感情は関係性があることがわかっています。アメリカの心理学者のクレイグ・アンダーソンは、華氏57度(摂氏約14度)と華氏97度(摂氏約34度)の中での人の行動について研究結果を発表して注目されました。その研究結果では気温と人間の攻撃性には関係があり、暑い気温の中では犯罪や暴力が怒りやすいという研究データが得られました。ひどい話ですが、闘犬や番犬の攻撃性を高めるために辛子を食べさせるといった話も聞きます。

これらの内容を考えると、暑いとイライラするといった感情の変化の理由の一つは気温ということが分かります。




■『イライラ』を防ぐ方法


暑さと攻撃性の関係性から、家の中の温度を快適に過ごせるように保つことは大切です。しかし、電気代を抑えるために 、 エアコンの使用時間を極力抑えることが必要な場合もあります。その時は、暑くてイライラしてきたことに気づいたら、冷たいものを飲んだり、逆に温かいものを飲んで高まる体温を抑えたり、近場の涼しい場所へ出かけ休憩するなどの工夫が必要です。

バランスのとれた精神状態を維持せずに介護は勤まりません。それ故に、暑さに我慢は禁物です。

地球の温暖化問題は年々深刻になり、過去数十年で世界の平均気温は0.5度上昇したという科学的データが報告されています。さらに2100年までには地球の平均気温は、2.4度から5.8度高くなると言われています。気温の上昇と健康的な精神への関係性を常に忘れずに対処する事は、ストレス軽減のためにも重要になってきます。

ご自身が環境面からもメンタルケアができるので、ぜひこの夏は実践をしてみてくださいね。



安藤 麻矢 Maya Ando (コラムニスト)

ライター歴20年。専門分野は社会科学。趣味は動物の短編を書いたりイラストを描いたりすること。同情よりも共感が少なくなっている世の中、小さな手助けが人の心を救えることを信条としている。米国大学にて心理学学位取得、香港の大学にて健康行動学でマスターを取得しており、グローバルな視点と知識をもとにしたコラムを執筆している。LIB Laboratoryでは自身の介護経験を通じて感じることを心理学的な視点を交えてお伝えしている。https://www.liblaboratory.com/andomaya

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