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もし子どもが発達障害かもしれないと言われたら

こんにちは、精神科医/コラムニストの岡田夕子です。


自分の子どもがもし「発達障害かもしれない」と言われたら、それが全く思いもよらない言葉だったとしたら・・・・皆さんはどのように感じるでしょうか。

親自身が発達障害を自覚している場合、すんなり受け入れられるかもしれません。でも、そうではない親の方が大半のように思います。

「発達障害出ないと信じたい」「でも、そうだとしたら本人にとって最高の教育を受けさせてあげたい」そう葛藤するのではないでしょうか。


今回は、「子どもの発達障害」についてお話しします。




1歳半健診/3歳健診で可能性を指摘されたら


発達障害は、若年で見つかれば見つかるほど、特性が濃いといわれています。


1歳半健診/3歳健診など集団健診で発達障害が疑われる場合、保健師からのお話をしっかりと聞き、検査を受けて、今後について夫婦で考えるようにしましょう。

必ずしも、ということではありませんが、中には療育などが始まると働きづらくなることを考慮し、退職をされるお母さまもいます。家族が一丸となって、これまで以上にお子さまを中心に動くことになるでしょう。


「発達障害かもしれない」ということを表す言葉として「グレーゾーン(正常と異常の間)」と言う言葉が使われることもあります。まずはきちんと検査を受けることをお勧めいたします。




幼稚園や保育園の先生から指摘されたら


幼稚園や保育園の先生から指摘され、もし心配になるのであれば病院で検査の予約を取りましょう。この場合の予約は、地域差もありますが、3ヶ月〜半年待つこともあります。

ただ、ここでは「もう少し様子を見ましょう」と言われる場合が多いです。そのような場合には、就学前にある健診で、保健師や医師に診てもらうとよいでしょう。




小学校の先生から指摘されたら


小学校の先生から指摘される場合、学校で何かしらの不都合がお子さま自身に起きている可能性があります。このような場合、まずは受診をするのが賢明です。困りごとを解決する一歩として、お子さまの状態を把握するようにしましょう。


また、学校生活の中でお子さまがトラブルを起こしているようでしたら、しっかり謝ることを教えましょう。“していいこと/してはいけないこと”を理解できるようになるのが小学生の期間です。

ただし、発達障害の場合にはその判断をお子様自身がすることが難しいこともあります。その場合には、スクールカウンセラー、養護教諭、療育などと連携をして、課題を洗い出し、1つずつコミュニケーションスキル、社会スキルを身に着けていくようにしましょう。

いずれにせよ、ご家族だけで抱える必要はありません。サポートは得られますので、安心して周囲に相談をしましょう。




つらくなったらカウンセリングを受けてみよう


突然「お子さまは発達障害です」と言われたら、「簡単に受容なんてできない」というのが本音でしょうし、当然のことだと思います。


「うちの子は違う」

「私の子は普通の子だ」

否定の気持ちが出てくるのも当たり前のことですし、きっと「普通の子に見える理由」を探して安心することもあるでしょう。それでも、現実を見たときにいつまでも否定する気持ちが出てくるのだとしたら、それはお母さまの心が悲鳴をあげているのはないかと思うのです。


お子さまの発達に関することで、苦しく辛いことがあったら、カウンセリングを受けてみましょう。「否認」したい気持ち、「受け入れようともがく」気持ちを公認心理師/臨床心理士はしっかりと受け止め、温かくあなたを包んでくれるでしょう。あなたの心が元気になることは、子どもさんの心が安定する一つの要因にもなるのです。

いつまでも1人で辛い気持ちを抱える必要はありません。


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いつかは開き直れる日が来る


医師としていろいろなお母さまと接していると、どんなお母さまも「いつか開き直れる日」が来ることを感じます。そこに至るまでの年月はとても長く苦しい人もいれば、意外と短かいと感じる方もいらしたり、さまざまではありますが、共通していることは、「子どもは子どもの人生を生きる」「自分が心配しすぎてもできることは援助だけ」ということを理解し、前を向けるようになることです。




子どもの未来は無限大!本人がなりたい大人になれる!


子どもの可能性は無限大です。


たとえ発達障害があったとしても、医者にだって、弁護士にだって、裁判官にだってなれます。本人にやりたいことがみつかれりさえすれば、全力で応援することが親ならできるのです。我が子の可能性を、どうか親の手で狭めてしまうことのないようにしましょう。


あなたのお子さまの可能性は無限大です。




まとめ


今回は、「子どもが発達障害かもしれないと言われたら」ということでお話をさせていただきました。


発達障害というのは白黒はっきりつけられるものではなく、「グレーゾーン」という「微妙なライン」がたくさんあります。また、一口に発達障害といっても困っていることの何もない子から、困っていることだらけの子まで、千差万別なのです。


どのような子にも共通していえることは、「子どもは必ず成長する」ということ。発達障害でも、そうでなくても、我が子の可能性は無限大にあると、まずは親であるあなたが信じてあげてくださいね。


 

参考URL:

Canvas マイナビエージェント

 

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岡田 夕子 Yuko Okada


精神科医/コラムニスト

医師×YouTuber×Webライターとして、さまざまな分野で才能を発揮しています。運営するYouTubeチャンネル『精神科医・みずきのこころチャンネル』では、こころの病気・症状、お悩み解決の仕方などを、自分の体験談なども交えながら発信しています。

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