連日のようにニュースやインターネットで話題となる「児童虐待」は、どこか他人事のように感じてしまうかもしれません。
けれど、厚生労働省が挙げている「虐待に至るおそれのある要因(リスク要因)」はよく見てみると、児童虐待はどの家庭にも起こる可能性があることに気づかせてくれます。
そこで今回は、厚生労働省のHPの内容も含め、ストレスの蓄積を防ぐ方法やイライラの解決方法について詳しくみていきましょう。
■誰もが当てはまる「虐待に至るおそれのある要因」とは?
「児童虐待は、どの家庭にも起こる可能性がある」ということは、虐待の報告などを取りまとめ、再発防止を促す厚生労働省のHPをチェックするとみえてきます。
同HPにある、「子ども虐待対応の手引き【第2章 発生予防-表2-1虐待に至るおそれのある要因(リスク要因)】」のなかには、下記のようなものも含まれているからです。
育児に対する不安やストレス
パートナーや配偶者との不仲
失業や転職を繰り返すことによる経済不安
※厚生労働省のHPより
■「虐待につながる人」と「児童虐待にはつながらない人」の差
誰にでもあてはまるリスク要因があるにもかかわらず、「児童虐待につながる人」と「児童虐待にはつながらない人」がいるのは、何故でしょうか?
はっきりとした原因を知ることはできないものの、児童虐待はさまざまな要因が絡み合って起こることが多く、リスク要因の多さやストレスの大きさも強く影響しているようです。
■ストレスにはメンタルケアが効果的
風邪を引いているときには、子供たちとかかわることが体力的に辛くなりますが、体が元気であればそれほど辛くは感じないでしょう。
それと同じで、精神面にゆとりがあれば、ある程度は冷静に対応できると言えます。
子供を守り育てていく立場にある親が情緒不安定とならないためには、意識的にメンタルケアをおこなうことが大切です。
■イライラの解決方法
ここでは、ストレスの蓄積を防ぐ方法と、イライラしたときの解決方法をみていきましょう。
□ストレスの蓄積を防ぐ方法
十分な睡眠をとる
カラオケや旅行に行く
1人だけの時間を作る
お風呂にゆっくりと浸かる
カウンセリングを受ける
□イライラの解決方法
人間は、ゆっくりとした長い呼吸をしながらでは、焦る・イライラするなどの緊張した状態を保つことができません。
そこで、おすすめしたいのが、「4秒かけて鼻で息を吸い、4秒かけて鼻から吐く」という簡単な呼吸方法です。
これは、「サマ・ヴリッティ」という有名なヨガの呼吸方法で、コロンビア大学がおこなった実験ではストレスが軽減されたという結果も出ています。
こういった呼吸方法を普段から身につけて、上手にイライラを逃してくださいね。
■まとめ
今月11月は、厚生労働省が定める「児童虐待防止推進月間」でもあります。
この機会にストレスと向き合い、本日紹介した「ストレスの蓄積を防ぐ方法」や「イライラの解決方法」などを活用して、日頃からこまめにストレスを解消してみてくださいね。
山内良子 Ryoko Yamauchi 2008年頃から接客業務改善などの業務に携わりながら、資格を生かした親子クッキングイベントなどを開催。現在は主にライターとして活動し、旅や暮らし、インタビューや経営者向けの記事など幅広く執筆中。「妊活WOMAN®コラム」では、学んだ心理学を活かしながら、女性の気持ちが軽くなるような記事づくりを目指している。https://www.liblaboratory.com/yamauchiryoko
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