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卵管造影で辛い思いをしたのに妊娠できない! ~ゴールデン期間があっても妊娠できない理由と辛さがやわらぐ心理学~

卵管造影で辛い思いをして、やっとゴールデン期間がやってきたら、喜びもひとしおというものです。しかし、そのゴールデン期間中に妊娠に至らないこともあります。


今回は、なぜゴールデン期間があったのに妊娠しないのか、またスポーツ心理学会などの研究結果を元に、妊娠につながらなかったときの辛さをやわらげる方法についてみていきましょう。



■卵管造影で妊娠しやすくなる

子宮卵管造影は、子宮の形やポリープの有無、卵管の詰まりを知り、治療方針などを決定するための造影検査のことです。


この検査をおこなうときに造影剤を流し込むため、少しの卵管の詰まりなら、その詰まりを押し流してくれます。そして、卵管の通りや働きを促し、妊娠しやすい状態をつくるという効果もあります。この妊娠しやすくなる期間のことを「ゴールデン期間」と言い、その期間は、卵管造影から半年程度となっています。

メリットの多い子宮卵管造影ですが、子宮の中で風船を膨らませるときや、卵管に造影剤を流し入れるときに強い痛みを感じることがあり、忍耐が必要な辛い治療となる可能性もあります。


肉体的にも精神的にもかなり疲労するため、旦那さんや家族のフォローも必要です。



■ゴールデン期間があったのに妊娠しないのは何故?

上述したように、卵管造影から半年程度は、ゴールデン期間と呼ばれ、妊娠しやすい時期だと言われています。ただ、確実に妊娠するというわけではありません

卵管が少し詰まっていた場合は、子宮卵管造影検査で造影剤を流し込んだときに癒着や詰まりが流れます。そして、卵子と精子が出会うための道が確保されて妊娠しやすくなります。そのため、排卵した卵子が卵管に吸い上げられ、卵管で精子と出会うまでの確率は高くなりますが、その後の受精卵が着床する確率が上がるわけではありません

そのため、ゴールデン期間があっても妊娠できないということがあるのです。



■運動が与える心理的効果

痛みの伴う検査や不妊治療などは、周囲が想像するよりはるかに辛いものです。また、旦那さんや家族からは、期待していたような言葉かけやフォローが得られないことがあるとその辛さに拍車がかかることもあります。


そんなときは、自分で自分の心を癒しながら、次のタイミングを待ちましょう

日本スポーツ心理学会は、「規則的で経度な運動は、ストレスを減少させる効果がある」と伝えています。また、順天堂大学がおこなったスポーツ健康科学研究では、運動は、ストレスを軽減するだけでなく、辛い気持ちや悲しい気持ちをポジティブな気持ちに近づける効果があったという報告しています。

運動種目や運動強度についての具体的な研究は今後の課題のようですが、ヨガなど動きがゆったりしていて妊娠にも良い影響を与える運動を習慣にし、ストレス軽減を図ることは妊活WOMAN®さんにおすすめ。

自分が「心地よい」「気持ちよい」と思う運動を日常生活に取り入れて、ストレスをためないようにしましょう。


 

山内良子 Ryoko Yamauchi


2008年頃から接客業務改善などの業務に携わりながら、資格を生かした親子クッキングイベントなどを開催。現在は主にライターとして活動し、旅や暮らし、インタビューや経営者向けの記事など幅広く執筆中。「妊活WOMAN®コラム」では、学んだ心理学を活かしながら、女性の気持ちが軽くなるような記事づくりを目指している。https://www.liblaboratory.com/yamauchiryoko

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