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体の相性だけじゃなく、精子と卵子の相性も必要って知っていますか?

男性と女性には相性があります。「この人が人生を共にする相手だ!」というお互いの気持ちが重なり、結婚へと繋がっていきます。

まさに、妊娠も同様のプロセスを経て、卵子と精子が数々の出会いからそれぞれ生命力のあるものが意気投合して受精します。しかし、時に様々な要因で受精になかなか繋がらない場合もあります。

今回のコラムでは「精子と卵子の相性」ということについて考えてみようと思います。



■精子と卵子の相性をテストで調べる?

卵子があっても元気のよい精子がたどり着かなくては妊娠にはつながりません。そこで、卵子と出会うときにどのくらいの精子が元気に動いているかフーナーテストで確認するとこができます。

フーナーテストは性交後に行う検査で、一般的に、子宮頸管粘液の量が最も多く、粘度が低下する排卵直前に実施して、女性の子宮頸管粘液を採取し、400倍視野で運動精子がどのくらい観察できるかを調べます。テストを受けるタイミングは妊娠する可能性が高い排卵日の2日くらい前から排卵日当日くらいまでの間になります。人によっても違いますが数回テストを受けて平均的な状態を把握することが理想とされています。


まずは、女性側の生理周期を把握して排卵日を予測することが必要です。クリニックにで医師にフーナーテストの希望を伝え、指示に従って検査をしてもらいましょう。



■ストレスが不妊の原因にも!

女性も男性も 脳と神経によって女性ホルモンと男性ホルモンがバランス良く分泌されるようにコントロールされています。忙しい日常生活の中、私たちは様々なストレスに直面しています。ストレスは発散されず蓄積されていくと、心身のバランスを崩していきます。ストレスは性欲を減退させることでも知られ、性交ありきの妊娠も行為なしでは自然妊娠は起こりえません。

ストレスケアにも目を向けることが妊活にはとても大切なのです。


■ホルモンバランスの乱れに注意!

女性はストレスを過剰に受けると、めまいやふらつき、動悸、倦怠感、頭痛などの症状が出てくる不眠、自律神経失調症、生理不順などを引き起こす可能性があります。生理不順は排卵スケジュールを乱します。そして、妊活中の排卵と受精のタイミングを外すことにもつながります。


一方、男性は過度なストレス下では勃起不全や性欲の減退などにつながり、女性が排卵し妊娠への準備が整っているのに精子が体内に入ってこなければ受精以前の問題になってしまいます。

強いストレス下ではメンタル面だけでなく、体調不良を引き起こし、ホルモンバランスまで崩れてしまいます。「このストレスを乗り越えよう」という気持ちだけではなく「このストレスとどう向き合うか」を考えることも頭に入れておきましょう。



■卵子と精子に出会いを与える

先にも述べたように 卵子と精子があっても、卵子の健康状態や精子の形や運動量によって受精は左右されます。現代の医学では不妊のメカニズムは判っていても、不妊の原因は完全には解明されていません

ただ、確実に不妊に大きく影響を与えることに精神ストレスが関わっていることは知られています。そこで自分でできることは妊娠しやすい状態に男女の心身の状態を作ることが第一歩です。


ストレスは生活にはつきものです。しかし、男女間に心地よい感情の空間があり、心身共にリラックスした状態にあれば受精成功率は高くなる可能性があります。

まずは心と体を良い状態に作り上げ、卵子と精子が出会うための健康的な環境を作ってみてください。



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安藤 麻矢 Maya Ando


ライター歴20年。専門分野は社会科学。趣味は動物の短編を書いたりイラストを描いたりすること。同情よりも共感が少なくなっている世の中、小さな手助けが人の心を救えることを信条としている。米国大学にて心理学学位取得、香港の大学にて健康行動学でマスターを取得しており、グローバルな視点と知識をもとにしたコラムを執筆している。LIB Laboratoryでは自身の介護経験を通じて感じることを心理学的な視点を交えてお伝えしている。

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