だんだんと暖かくなり、小さなお子様のいるご家庭では、いよいよ公園デビューを考えているママやパパも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、10年近く接客改善業務に携わった経験から、初対面の人と上手にコミュニケーションをとる方法をいくつか紹介いたします。
■「初対面が不安」は本能
子どもたちの成長が嬉しい反面、見知らぬママとの出会いや関係づくりに不安を感じている人も多いようです。
でも、安心してください。
初対面の人に不安を感じるのは、「人間の防衛本能」がはたらいているからなのです。
つまり、不安の大きさに違いはあったとしても、初対面の人を不安に感じる気持ちは誰もが持っている自然な感情なのです。
■メラビアンの法則を利用しよう
提唱したのは、アメリカの大学UCLAの心理学者である「アルバート・メラビアン」で、初対面時の第一印象は3秒から5秒ほどで決まってしまうというものです。
しかも、その決定をする情報のほとんどを視覚から得ているというもので、表情や仕草の重要性について触れています。
そのため、相手の警戒心をやわらげるためには、この3秒から5秒の間に安心感や親近感を与えるメッセージを送る必要があります。
■安心感や親近感を与えるメッセージとは?
明るい笑顔には、安心感や親近感をもたらす心理効果があるとされています。
いきなり笑顔を作るのは難しいので、まずはスーパーやコンビニで買い物を終えたあと、スタッフの方に笑顔で「ありがとうございます」と伝えてみましょう。
もちろん、カフェや美容室なんかでもOKですよ。
これは、接客改善業務をおこなうときにも提案する、効果的な方法です。
これは、わざわざ初対面の人と触れ合うときと同じ緊張感が感じられる状況を作って、何度も笑顔や言葉かけをおこないながら自分自身を慣らしていくという方法です。
この訓練は、鏡の前で笑顔を作るよりも効果的な方法で、緊張感に慣れて自然に笑顔や言葉が出るようになるというメリットがあります。
■自分のことを話してみよう
これは、心理学でいうところの「自己開示」です。
「相手にどう思われるか」などを予想せずに、自分自身のことを話すことを言います。
初対面の相手でも、相手が家庭のことや子供たちのことなどいろいろと話してくれ、安心感や親近感がわいた経験はないでしょうか?
自分自身のことを包み隠さず話す自己開示には、相手の安心感や信頼感を引き出す力があります。
まずは、自分自身の話を投げかけてみましょう。
ただし、他の人に言われて困るような家族の内情などを話してしまうと、あとで「失敗した!」と後悔するもとになるため、意識的に避けておくのが無難です。
■まとめ
公園デビューや保育園へのはじめての登園など、春には新しい出会いがたくさんあります。
「ワクワクよりも緊張や不安が大きい」というママやパパは、ぜひ今回紹介した「初対面の人と上手にコミュニケーションをとる方法」を実践してみてくださいね。
子供たちが大きくなってもつながっていけるような、素敵なママ友&パパ友がみつかりますように。
山内良子 Ryoko Yamauchi
2008年頃から接客業務改善などの業務に携わりながら、資格を生かした親子クッキングイベントなどを開催。現在は主にライターとして活動し、旅や暮らし、インタビューや経営者向けの記事など幅広く執筆中。「妊活WOMAN®コラム」では、学んだ心理学を活かしながら、女性の気持ちが軽くなるような記事づくりを目指している。
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