体外受精を考えている方にとって、成功率はとても気になるところではないでしょうか？
また、体外受精を最後の砦と考えている方にとっては期待も大きいことでしょう。
実際のところ、体外受精の確率は高いのでしょうか？それとも、低いのでしょうか？
今回は、気になる体外受精の仕組みや成功率、体外受精をおこなう前に整えておきたい生活習慣やメンタル面についても詳しくみていきましょう。
体外受精を考えている方は、ぜひ参考になさってくださいね。
■体外受精の成功率のホント
実は、体外受精の成功率というのは、年齢によって大きく違います。
体外受精を受けた全体の成功確率でいえば30％～40％と少し低い印象ですが、20代の女性に限定すると約50％の確率で妊娠しています。 女性の年齢が上がるとともに妊娠の成功率が低くなり、40代の体外受精の成功率は、およそ5％前後というのが現実です。
この成功率からもわかるように、体外受精の成功率は、年齢が低いほど高くなっています。
つまり、体外受精という不妊治療をするのであれば、できるだけ年齢の若いうちから取り組むと確率も上がるということが言えるでしょう。
■体外受精の仕組み
まず、女性の体外に卵子を取り出して、男性の精子と人工的に受精させます。そして、できた受精卵を子宮に戻します。
このようにして体外で受精させ、受精卵が着床するよう促すのが、体外受精です。
体外受精について調べていると、ときどき目にする「顕微授精」も、広義の意味での体外受精であり、不妊治療のひとつです。
顕微鏡を使って卵子と精子を受精させるような方法で、不妊治療の中でも、最終手段とされている治療法です。
精子無力症や乏精子症と診断されている場合や採精した精子の運動率が低いときなどに、とくに期待できる体外受精とされています。
■体外受精をおこなう前に整えておきたいココロとカラダ
●カラダ編
体外受精をおこなう前に、生活習慣やメンタル面を整えておくことも、妊活をしていくうえで大切なポイントです。
まずは野菜中心の食生活と、質の良い睡眠を心がけ、生理周期を整えておきましょう。
なかなかまとまった睡眠時間がとれない方も「睡眠の質」に目を向け、短時間で良質な睡眠を取るように工夫しましょう。
●ココロ編
メンタル面でとくに注意したいのは、ストレスです。
妊活中は、周囲との擦れ違いや考え方の相違などもあり、悲しい気持ちになったり、イライラしたりすることも多いと思います。 そんなときは、ココロをリラックスさせてあげることが大切です。
「ココロが落ち着いていないな」と感じたら、下記の方法を試してみてください。
ゆっくりと目を閉じる
目を閉じたまま、大きくゆっくりと息を吸い込む
お腹いっぱいに空気が溜まったら、少しだけ息を止める
今度は、嫌なことを全部吐き出すつもりでゆっくりと息を吐き出す
「サッパリした」という気持ちで、ゆっくりと目を開けていく
東日本大震災心理支援センター（日本臨床心理士会・日本心理臨床学会）など、心理学を専門に扱う機関でも、「ずっと我慢すること」は良くないと伝えています。
まずは、ココロとカラダを整えて、体外受精の成功率をアップさせましょう。
山内 良子 Ryoko Yamauchi
2008年ごろから接客業務改善などん業務に携わりながら、資格を活かした親子クッキングイベントなどを開催。現在は主にライターとして活小津氏、旅や暮らし、インtなビューや経営者向けの記事など幅広く執筆中。LIB Laboratoryのコラムでは、学んだ心理学を活かして女性の気持ちが軽くなるような記事づくりを目指している。