産休・育休後、同期の昇進に焦るあなたへ。ワーキングマザーのキャリアのモヤモヤを整理するヒント
- 今井 さいこ

- 2025年8月20日
- 読了時間: 6分
※この記事は、2025年8月16日配信のPodcast「それ、わかるー!!」でお話しした内容をもとにまとめています。
※配信エピソード:215.同期は昇進、私はプレーヤーのまま。産休・育休後のキャリアのモヤモヤ
産休・育休を経て職場に戻ったとき、同期が役職に就いていたり、自分だけキャリアが止まっているように感じたりすることがあります。焦りや不安が出てくるのは、決しておかしなことではありません。
この記事では、ワーキングマザーがキャリアのモヤモヤを整理するための考え方をお伝えしています。
■こんな方におすすめの内容です
産休・育休後、キャリアが遅れたように感じている方
同期や同年代の昇進を見て焦ってしまう方
上司から期待されていない気がして自信が持てない方
子育てと仕事の両立の中で、今後の働き方に迷っている方
30代・40代のキャリアについて考え直したい方

同期の昇進を見て焦るのは、自然な心の動き
「同期が次々と役職に就いていくのに、私は今もプレーヤーのまま」
このような状況になると、心がざわつくことがありますよね。
産休・育休を取ったことを後悔しているわけではない。子どもとの時間も、自分にとって大切だった。それでも、職場で周りの変化を見ると「私だけ遅れているのかな」と感じてしまう。
これは、多くのワーキングマザーが抱きやすいキャリアのモヤモヤです。
心理学では、人は自分の立ち位置を確認するために、周りと比べることがあります。比較そのものが悪いわけではありません。ただ、比較が強くなりすぎると、自分が積み重ねてきた努力や経験が見えにくくなることがあります。
「期待されていない気がする」ときは、事実と想像を分けてみる
今回のお悩みでは、「上司からもあまり期待されていない気がする」という言葉がありました。
ここで一度整理したいのは、実際に上司からそう言われたのかそれとも、周りと比べる中で、そう感じているのかという点です。
もし、実際に上司の言動から不安を感じているのであれば、面談や1on1の機会に「今後、私に期待されている役割はどのようなことでしょうか」と確認してみるのも一つです。
一方で、はっきりした言動はないけれど「期待されていない気がする」という場合は、比較によって自信が揺らいでいる可能性もあります。
不安なときほど、頭の中で考え続けるより、事実を書き出してみることが役立ちます。
たとえば、
上司から実際に言われたこと
自分がそう感じた場面
これまで任されてきた仕事
評価されてきたこと
自分が職場に貢献してきたこと
を分けて書いてみると、少し冷静に見つめ直しやすくなります。
産休・育休によるキャリアのずれは、価値の低下ではない
妊娠・出産・育児によって、仕事から離れる期間が生まれることがあります。その間に、同期や同年代の人が経験を積み、昇進していくこともあるでしょう。
でも、それは「自分の価値が下がった」ということではありません。
仕事をしていなかった期間にも、育児を通して身につけた力があります。
たとえば、
限られた時間で優先順位をつける力
予定通りにいかない状況に対応する力
家族や周囲と調整する力
相手の変化に気づく力
自分の体力や気力を見ながら動く力
こうした力は、仕事の場面でも活かされることがあります。
キャリアは、昇進のスピードだけで測れるものではありません。一度立ち止まったように見える時間も、その人の人生の中では大切な経験になっていることがあります。
これからのキャリアは「仕事だけ」で考えなくていい
30代・40代のキャリアは、仕事だけで切り離して考えるのが難しい時期でもあります。
子どもの成長、夫婦の働き方、家計、教育費、自分の体調、親のこと。さまざまな要素が重なりながら、働き方を考えていく時期です。
だからこそ、「私は管理職になりたいのか」「専門性を高めたいのか」「今は家庭とのバランスを大切にしたいのか」など、自分の方向性を少しずつ言葉にしていくことが大切です。
ここで大切なのは、すぐに正解を出すことではありません。
「今は子どもが小さいから、数年は安定を大切にしたい」
「将来的には役職にも挑戦したい」
「プレーヤーとして専門性を高める働き方も考えたい」
このように、今の自分に合った言葉で整理していくことが、キャリアの不安を和らげる一歩になります。
今日からできる小さな工夫
キャリアのモヤモヤを感じたときは、いきなり大きな決断をしなくても大丈夫です。
まずは、次のような小さな整理から始めてみてください。
1. これまでの実績を書き出す
「できていないこと」ではなく、「やってきたこと」に目を向けます。担当した仕事、感謝されたこと、工夫したことをメモしてみましょう。
2. 上司に期待役割を確認する
不安が続く場合は、面談などで「今後どのような役割を期待されていますか」と聞いてみるのもよい方法です。自分の思い込みだけで抱え込まないことが大切です。
3. 家族単位で働き方を考える
キャリアは自分だけのものですが、家庭がある場合は家族の暮らしともつながっています。夫婦で「これから数年、どんな暮らし方をしたいか」を話してみることも、キャリアを考える助けになります。
4. 「私はどうしたい?」を短く言葉にする
周りと比べたあとに戻ってこられる、自分の軸を持つことも大切です。たとえば、「今は土台を整える時期」「数年後に挑戦する準備期間」など、自分を支える言葉を持っておくと安心しやすくなります。
比較したあとに、自分の軸へ戻る
周りと比べないようにしようと思っても、比べてしまうことはあります。特に、同じ時期に入社した同期や、同年代の人の昇進は気になりやすいものです。
大切なのは、比較した自分を責めることではありません。
「私は遅れている」と決めつける前に、「私はどんな働き方を選びたいのかな」「今、大切にしたいことは何かな」と、自分の軸に戻ってくること。
キャリアの形は一つではありません。昇進を目指す道も、専門性を深める道も、家庭とのバランスを取りながら進む道もあります。
自分の人生全体を見ながら、今の自分に合う一歩を選んでいけるといいですね。
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*Podcastについて
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