夏休み、子どもにイライラしてしまう…自分時間がないママの心の整え方
- 今井 さいこ

- 2025年8月13日
- 読了時間: 6分
※この記事は、2025年8月9日配信のPodcast「それ、わかるー!!」でお話しした内容をもとにまとめています。
夏休みに入ると、子どもと過ごす時間が増える一方で、家事や仕事のペースが崩れ、「自分の時間がない」と感じるママも少なくありません。子どもはかわいいのに、毎日の昼ごはん作りや遊び相手に疲れて、ついイライラしてしまう。そんな自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
この記事では、夏休み中に子どもにイライラしてしまうときの心の整え方をお伝えしています。
■こんな方におすすめの内容です
夏休み中、子どもにイライラしてしまうことが増えた方
自分時間がなく、心の余裕がなくなっていると感じる方
他のママと比べて「私は楽しめていない」と落ち込んでしまう方
在宅ワークと子育ての両立に疲れている方
子どもとの夏休みを、少しでも穏やかに過ごしたい方

夏休みにイライラしやすくなるのは、母親失格だからではありません
夏休みは、子どもにとっては楽しみな時間かもしれません。けれど、親にとっては生活リズムが大きく変わる時期でもあります。
朝から子どもが家にいて、昼ごはんを用意し、遊びに付き合い、きょうだいげんかの対応をする。そこに在宅ワークや家事が重なると、心も体も休まる時間がありません。
「子どもはかわいいのに、どうしてこんなにイライラしてしまうんだろう」「他のママは楽しそうなのに、私は全然楽しめない」
そう感じると、自分を責めたくなるかもしれません。
でも、イライラは「性格の問題」ではなく、疲れや余裕のなさを知らせてくれるサインでもあります。公認心理師の視点から見ても、怒りやイライラは悪い感情ではありません。大切なのは、イライラをゼロにしようとすることではなく、「今、何が自分にとって負担になっているのか」に気づくことです。
「自分時間がない」は、心の余白が少なくなっているサイン
夏休み中に多いのが、「自分の時間が全くない」という悩みです。
自分の時間というと、まとまった1時間や半日をイメージするかもしれません。けれど、小さなお子さんがいる夏休みに、それを毎日確保するのは簡単ではありません。
まずは、1日10分でもいいので、あらかじめ予定の中に「自分のための時間」を入れてみることがおすすめです。
たとえば、
朝、子どもが遊び始めたあとにコーヒーを飲む
昼食後に10分だけ横になる
子どもが動画を見ている間に、何もしない時間をつくる
夜、家事を途中で止めて温かい飲み物を飲む
ポイントは、「余ったら休む」ではなく、「先に休む時間を確保する」ことです。
また、毎日10分が難しい場合は、週単位で考えてみてもよいでしょう。平日に取れなかった分、週末に家族と相談して30分だけ一人で外に出る。パートナーと交代でリセット時間を作る。そんな形でも構いません。
イライラの原因を少し観察してみる
「自分時間がないからイライラする」と感じていても、実際には別の負担が重なっている場合もあります。
たとえば、
やりたい家事や仕事が進まないことにイライラしている
昼ごはんを毎日考えることが負担になっている
子どものケンカで集中が途切れることがしんどい
家の中が散らかることに疲れている
「ちゃんと過ごさせなきゃ」と思いすぎている
このように、イライラの背景は一つではありません。
心理学では、自分の状態や行動を観察することを「セルフモニタリング」と言います。難しく考えなくても大丈夫です。
「私はどんな時間帯にイライラしやすいかな」
「何をしているときに、気持ちが限界に近づくかな」
「少し休んだらラクになるのか、それとも別の工夫が必要なのか」
そんなふうに、自分のパターンをやさしく見ていくことが、対策を考える第一歩になります。
他のママと比べて落ち込むときは、情報収集に変えてみる
夏休み中、楽しそうに子どもと過ごしているママを見ると、「どうして私は同じようにできないんだろう」と落ち込むことがあるかもしれません。
でも、外から見えている姿は、その人の生活の一部です。笑顔で過ごしているように見えるママも、家では怒っていたり、手を抜く工夫をしていたりすることもあります。
比べて落ち込んでしまうときは、少し視点を変えてみましょう。
「毎日の昼ごはん、どうしてる?」
「子どもとの過ごし方で、ラクだったものある?」
「夏休み、正直しんどい日ない?」
こんなふうに聞いてみると、意外と「うちも怒ってるよ」「おにぎりだけの日もあるよ」と返ってくるかもしれません。
比較は、自分を責めるためではなく、工夫や安心をもらうために使ってもいいのです。
子どもに任せることは、手抜きではなく自立の練習
夏休み中の負担を少し減らすには、「本当に全部を自分がやらなければいけないのかな」と見直してみることも大切です。
4歳、5歳くらいのお子さんでも、できることは少しずつあります。
たとえば、
おにぎりを一緒に作る
ウインナーを並べてもらう
テーブルを拭いてもらう
お風呂掃除を遊び感覚で手伝ってもらう
家の中でピクニックごっこをする
最初から上手にはできなくて当然です。むしろ、完璧にやってもらうことが目的ではありません。
子どもに任せることは、ママの手抜きではなく、子どもにとっての経験にもなります。そして、ママにとっても「全部一人で抱えなくていい」と思える時間になります。
「イライラしない母親」を目指さなくていい
子育て中は、「いつも穏やかでいたい」「怒らずに接したい」と思う方も多いと思います。もちろん、その気持ちはとても大切です。
ただ、「イライラしてはいけない」と思いすぎると、イライラした自分をさらに責めてしまい、余計につらくなることがあります。
目指したいのは、イライラしない母親になることではなく、必要以上にイライラし続けない工夫を持つことです。
そのためには、
今日の合格ラインを低くする
「これだけできたらOK」を一つ決める
昼ごはんは簡単な日があってもよいとする
10分だけでも自分を休ませる
家族に頼れるところを相談する
そんな小さな工夫で十分です。
夏休みの大変さは、一生続くものではありません。けれど、今しんどいことは確かです。
だからこそ、「今だけだから我慢しよう」と自分に言い聞かせるだけではなく、今の自分が少しラクになる方法を探していけるといいですね。
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