妊活WOMAN®さんの中には、喫煙を気にしつつ止められずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。割り切って吸っているのであればよいですが、「止めたいのに止められない」状態は辛いですよね。
今は、禁煙外来など医療の力を借りることもできますが、今回はメンタル面から禁煙について考えてみましょう。
■煙草をやめられない理由は意志が弱いから?
“煙草は妊活に悪影響を及ぼす”
妊活中の喫煙者なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そして、その話が大なり小なり自分に刺さっていて、何とかしようという気持ちがあるからこそ、このコラムに辿り着いたのだと思います。
だから、「煙草はやめてください」そういわれると、「そんなこと言われなくてもわかってるよ!」と反発したくなりますし、「やめたくてもやめられないから困ってるんだよ!」と悪態をつきたくなることもあるのではないでしょうか。
“やめたいのにやめられない”
この状況は苦しいですし、つらいですよね。
「自分の意志が弱いからやめられないんだ」そんな風に自分を責めると毎日つらくありませんか。
1日に何本煙草を吸っていますか?もしタバコを吸う度に悩み、自分を否定しているとしたら、自己肯定感が低くなっていきます。
「煙草をやめられないのはニコチンのせい!」いっそ自分の意志の弱さではなくニコチンのせいにして、まずは自分を責めることからやめてみませんか。
■煙草をやめたい自分の本心と向き合う
「心からやめたいと思っている」
そう感じている自分と今一度向き合ってみましょう。
よくよく考えてみると、その気持ちには続きがあって、「でも、仕事でストレスを感じたら吸わないとやっていられない」「でも、本当は煙草をやめなくても妊活ってうまくいくのではないかと思っている」など、本心が隠れていることがあります。その本心とやめたいという気持ちを天秤にかけた時、本当はどちらが大きな気持ちなのかを知りましょう。
本心 < やめたい気持ち
になって初めて決意が固まったと言えます。
本心 > やめたい気持ち
の人は、やめるメリットとデメリット、やめないメリットとデメリットを紙に書きだして、一歩引いて「自分にとっての禁煙とは何か」について考えてみましょう。ストレス解消、口寂しさなどは煙草以外でも代替がきくものです。置き換えれば煙草から離れられるようなら、どういうものが代替品となるのかも考えてみてくださいね。
■「やめる」という一択から選択式へ
人は自由に選べない状況に反発したくなる生き物です。「やめる」という一択には選ぶ自由がなく、反発心が働きます。
「禁煙」「ガム」「水を飲む」など、今まで自然と煙草に手が伸びていた状況に対して複数の選択肢を設けることで、煙草以外にも目を向けるようにしていきましょう。
自分を追い詰めることなく喫煙回数を減らしていくことができるはずです。
■「禁煙」さえも楽しむ対象にしましょう!
ただでさえやることが増えたり禁止事項の多い妊活。
これ以上苦しい思いをしないよう、禁煙するときも「~しなくては!」と自分を追い詰めるのではなく、その過程を楽しめるよう工夫をしましょう!
楽しい選択を繰り返すことで禁煙が叶ったら嬉しいですよね。自分と向き合ったり、一択から選択式に変えたり、これらは過程を楽しむための工夫の1つです。
他にも「楽しく禁煙するため」にどんなことが思いつきますか。
ぜひ自分で考えて実践してみてくださいね。
それでもなかなか思うように禁煙が進まない、楽しく禁煙をする方法が思いつかない、という方は、心理カウンセリングで一緒にその方法を探していきましょう!
お話を伺いながら、オリジナルの禁煙方法を考え、実践をサポートしていきます。
いつでもご相談くださいね。
◆心理カウンセリング
今井 さいこ Saiko Imai
LIB Laboratory代表。公認心理師/睡眠指導者。
高校生の時「環境が心に与える影響」に興味を持ったことから、大学で心理学を専攻。臨床心理学を中心に認知心理学、知覚心理学、行動心理学、生物心理学、発達心理学を学ぶ。
その後、社会人としてベンチャー企業に勤める傍ら、心理カウンセラーとしての勉強と実践を積み、女性向けカウンセリングを始める。
2013年から7年間妊活支援に特化した心理カウンセリングを提供。現在は、睡眠指導者やナチュラルライフセラピスト、アロマテラピーアドバイザーの知識も活かした心理カウンセリングにより、心身共に健康に導くカウンセリング、パフォーマンスを上げるための睡眠指導をおこなっている。
https://www.liblaboratory.com/imaisaiko
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