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妊活中の帰省に気が重い…「帰省ストレス」のダメージを軽減するには

夏休みやお盆は、家族や親戚の集まりに参加する機会が増えます。楽しみな反面、妊活中特有のプレッシャーやストレスがかかり、こちらがつらい思いをしたり、気持ちのモヤモヤを抱えたりすることも…

今回は、妊活中の帰省をどう切り抜けるか、「帰省ストレス」への対処方法について考えてみましょう。



■帰省前の親への根回しが大切

親たちは、娘・息子夫婦を応援する気持ちや、孫の誕生を心待ちにする思いが募るあまり、繊細な話題に踏み込んできてしまったり、時として無遠慮・無神経な発言に至ってしまうところがあります。妊活中の帰省ストレスを軽減させるには、こういった親への対策は欠かせません。

親たちに事前に連絡を取り、自分たちが妊活中であること、そして妊活中の繊細な気持ちや体調の変化を少しでも分かってもらえるよう改めて働きかけてみましょう。特に伝えておきたいのは、現在の妊活の状況や体調のことです。自分たちが日々どれだけ努力しているのか現状をしっかり伝えることで、親たちの疑問が解消され、共感してもらえる可能性が高まります。

また、どんなことで自分たちが不安定な気持ちになったり、傷ついたり、つらくなるか、NGワード・トピックを伝えておことも役に立つでしょう。メンタルの健康が妊娠に大きな影響を及ぼすのだということも、しっかり説明しておきます。リラックスできる環境づくりに取り組むことが妊活の何よりの応援になると分かってもらえれば、どうすれば帰省のストレスを減らせるか一緒に考えてくれるかもしれません。

少しでも理解を得られるよう、根気強く説明を繰り返してみてください。




■親戚との集まりでの対策

親からのプレッシャーを回避できても、妊活中のあなたに心無い言葉をかける親戚がいないとも限らず、親戚の子どもや赤ちゃん、妊婦さんを前に気持ちが落ち込むこともあるでしょう。このようなことが予想される場合は、無理して会って苦しい思いをするよりも、会わなくていいように仕向けてしまいましょう

そもそも、お盆に親族全員で集まるというのは、現代社会では難しいのです。親には会いに帰るけれども、親戚には会わずに済ませるという家庭も多く存在しています。仕事やパートナーの実家への帰省などを口実に、「行きたかったけれども、今年は叶わず残念!」と言っておけば納得してもらえるでしょう。

または、どうしても集まりに出席しなければならない場合は、なるべく自分の味方と一緒に行動するようにしましょう。不愉快なシチュエーションになったときに助けてもらえるよう、パートナーや親兄弟に頼んでおくと、安心度が高まります。



■「今年は帰省しない」という選択も

家族や親戚のことを思う気持ちは良いことですが、妊活には心身の健康が欠かせません。あなた自身を犠牲にする必要はないのです。無理して帰省するのではなく、妊活の一環として今年は夫婦でゆっくり過ごすという選択肢があってもいいのではないでしょうか。家族なら、あなたの幸せと人生のための決断を非難したりせず、きっと分かってくれることでしょう。

自分とじっくり対話し「私は本当はどうしたいか」を大切に行動してみてください。



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恵 理世 Riyo Megumi

コラムニスト/メンタルケアカウンセラー

専門は女性のための深層心理分析。産前産後のお母さんたちのメンタルケアを中心に活動。自身も不妊や流産に悩み、妊活の末、現在は一児の母。日英バイリンガルとして、世界各国の人々のカウンセリングを行ってきた経験と女性のメンタルケアに携わってきた臨床経験を活かし、グローバルな視点でのコラムを執筆している。

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