職場では自信があるのに家に帰ると落ち込むのはなぜ?SNSで人と比べてしまう夜の心の整え方
- 今井 さいこ

- 4月1日
- 読了時間: 6分
※この記事は、2026年3月28日配信のPodcast「それ、わかるー!!」でお話しした内容をもとにまとめています。
※配信エピソード:244.職場では自信があるのに、家に帰ると落ち込むのはなぜ?
職場では頼られ、自信を持って働けているのに、家に帰ると急に気持ちが沈み、SNSで他人と比べてしまう。そんな自分の変化に戸惑う方は少なくありません。自信がなくなったのではなく、場所や習慣によって気持ちの向く先が変わっている可能性もあります。
この記事では、職場と家で気持ちが変わる理由と、自宅で安心して過ごすための小さな工夫をお伝えしています。
■こんな方におすすめの内容です
仕事では自信があるのに、家に帰ると気持ちが沈む
夜になると仕事や人間関係について考え込んでしまう
SNSで他人と比べて落ち込みやすい
頑張っているはずなのに、自分を認められない
気持ちがざわざわして、なかなか眠れない
家をもっと安心して過ごせる場所にしたい

職場で持てる自信が、家では感じられなくなる理由
職場では、自分の役割や目標が比較的はっきりしています。
仕事を終えれば成果が見え、周囲から「助かりました」「ありがとう」と声をかけてもらえることもあります。昇格や担当業務の増加など、自分の成長を確認できる機会もあるでしょう。
心理学では、「自分ならこの状況に対応できる」と思える感覚を自己効力感といいます。自己効力感は、成功体験を重ねたり、周囲から評価されたりすることで育ちやすくなります。
一方、家では仕事のように明確な成果や評価がありません。ひとりになり、緊張が緩んだときに、昼間は意識していなかった不安や疲れが出てくることもあります。
そのため、職場では自信があるのに家では不安になることは、必ずしも矛盾ではありません。職場での自信が偽物なのでも、家で落ち込む自分が本当の姿なのでもなく、置かれている環境によって意識が向く部分が変わっていると捉えることができます。
家と「落ち込む習慣」が結びついているかもしれません
人は、場所と、そこで繰り返している行動や気分をセットで覚えることがあります。
例えば、
家に帰る
↓
ソファに座る
↓
SNSを開く
↓
人と比べる
↓
気持ちが沈む
という流れを繰り返していると、家に帰ることやソファに座ることが、落ち込む時間の始まりになっている場合があります。
もちろん、家に帰ったら必ず前向きでいなければならないわけではありません。家は疲れを出してもよい場所です。
ただし、毎晩同じ流れで気持ちが沈み、眠れない状態が続いているなら、帰宅後の行動を一つだけ変えてみることが、気分の流れを変えるきっかけになります。
SNSで人と比べて落ち込むときに知っておきたいこと
SNSには、誰かの楽しそうな休日、整った部屋、仕事での活躍、家族との幸せそうな時間がたくさん流れてきます。
自分より順調に見える相手と比較することを、心理学では上方比較といいます。上方比較は、「自分もこうなりたい」という目標になることもありますが、疲れているときには「それに比べて私はできていない」という自己否定につながることがあります。
SNSに映っているのは、その人の生活の一部分です。それでも、心が疲れていると、相手の一番よく見える部分と、自分の一番うまくいっていない部分を比べてしまいがちです。
そのようなときは、SNSを完全にやめるのではなく、使う目的を変えてみることも1つの方法です。
「人の暮らしを見て落ち込むため」ではなく、
心地よい部屋づくりのヒントを探す
作ってみたい料理を保存する
好きな音楽や趣味の情報を見る
自分が落ち着く投稿を集める
など、自分の生活を少しよくするために活用するという考え方です。
家を「自分を認められる場所」に変える小さな工夫
自宅を「疲れを出す場所」「ネガティブな本音を吐き出す場所」だけにするのではなく「日々、自分で自分を認められる場所」に変えていく意識も持つとよいです。一度に大きく変える必要はありません。まずは、目に入りやすい場所や、毎日使うものを一つ変えてみましょう。
例えば、長く使っているタオルを新しくする、カーテンを好きな色にする、照明を落ち着く明るさにする、気に入ったマグカップを使うなどです。
物に強いこだわりがない方でも、「何でもよい」から「私はこれが好き」に変わるものが一つあると、自分を大切に扱っている感覚につながります。
また、部屋の一角に新しい役割を持たせるのもおすすめです。
この椅子では、今日できたことを一つ思い出す
このマグカップで飲み物を飲んだら、仕事を終わりにする
帰宅後はSNSの前に、音楽を一曲聴く
寝床ではスマートフォンを見ない
仕事で頑張ったことを、短くメモする
このような小さな習慣を繰り返すことで、家と「落ち込むこと」の結びつきが、少しずつ変わっていく可能性があります。
他人ではなく、過去の自分と比べてみる
SNSで他人と比較して苦しくなったときは、比較する相手を過去の自分に変えてみましょう。
今回のお悩みでは、職場で頼られることが増え、昇格し、部下も増えています。これは偶然ではなく、これまでの努力や経験が積み重なった結果です。
「まだ足りないこと」ではなく、
以前よりできるようになったこと
苦手だったけれど乗り越えたこと
周囲から任されるようになったこと
今日一日でできたこと
に目を向けてみてください。
無理に「私はすごい」と思い込む必要はありません。実際に起きた事実を確認するだけでも、自分への信頼を取り戻す助けになります。
仕事では自信があるのに、家では落ち込んでしまう。そんなときは、自信をなくしたと考えるのではなく、家での時間に安心や達成感を感じる機会が少なくなっていないかを振り返ってみましょう。
家が「反省する場所」ではなく、「今日もよくやった」と自分をいたわれる場所になるように、できることから少しずつ試してみてください。
今回のPodcast『それ、わかるー!!』では、家と気分の結びつきや、SNSを自分のために活用する方法、心地よい家づくりについて、今井さいことゆみこさんの2人でお話ししています。文章とあわせて、ぜひ音声でもお楽しみください。
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*Podcastについて
オンラインカウンセリングサロン「LIB Laboratory」代表の今井さいこと、ゆみこさんの2人でお送りしています。心理の専門家の視点から、日常に持ち帰りやすい形でお話ししています。
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